卒業生インタビュー 三浦賢翁

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● 本科卒業生インタビュー 私の寺業計画書

お寺から始める
過疎の地域おこし
溢れるアイデアは無限大

三浦賢翁

(曹洞宗 海蔵山大龍寺 住職)
1966年秋田県生まれ。大龍寺住職。駒沢大学卒後、大本山永平寺で三年間修行。その後、海外寺院・教会等を訪ね、2年間で世界30ヶ国を巡る修行の旅に。海外の宗教家に触発され、帰国後は寺院を解放し様々な活動に取り組む。特養施設、学校、ホスピス等でボランティア活動。東北大学臨床宗教師講座修了。他宗派、宗教との交流深く、キリスト教会岡田牧師とロックバンド「BoxyBorz」を結成。米国人の妻との間に4人の子をもうけ、子育て中。


  

未来の住職塾で視野が劇的に広がり、発想が前向きに。
ご縁やチャンスが自然と増えている。

男鹿は秋田県の中でも人口減少が激しい地域です。観光でお寺に来る方もいますが、収支はマイナス。檀家さんの減少でお寺の護持が難しくなる中、何か手立てを見つけたいという思いがありました。

未来の住職塾に来て、それまで45度しかなかった視野が一気に180度まで広がった感覚があります。あれもこれもお寺でやってみよう、と発想の制約がなくなって。精神的な前向き度も今は100点満点です。いざやってみると、行政やコミュニティスクール等から色々なお話しが来るようになりました。不思議なことに向こうからご縁やチャンスがやってくる。以前は目の前にあっても、それに気付くアンテナが育っていなかった。

また、東北大学の臨床宗教師講座を受講し、ホスピスへ通っています。死後ではなく、生から死の際まで人とつながる。そんな僧侶の在り方を模索しています。

  

地域とともに歩むお寺像を明確化。
地域が豊かで元気になることで、お寺も元気になる

寺業計画書には男鹿の地域おこしに貢献する将来像を描きました。漁師が良い海産物を取るために良い山を育てるように、地域が元気になればお寺も元気になるはず。地域が豊かになり人が幸せになれば、お寺も元気になる。地域とともに生きるお寺のあり方が明確になりました。

地域おこしでは、古き良き文化と音楽がテーマの「寺NOVA(寺の場)」を、また、空き店舗と寺を活用して、まだ日の目を見ない人やモノに光を当て応援する「ひのめ市」を檀家のお孫さんと有志で開催。檀家さんとのつながりや、お寺に興味がある地元の人という、未来の住職塾で気付いたお寺の無形の価値が活きています。今年はこの2つのイベントで1,000人以上を迎え、縁が薄かった20~40代が多く来場。音楽や自然食品を満喫したり、親子で境内を散歩して楽しんだり。これほど地元が人で溢れることは珍しく注目度も上がり、様々な話が舞い込んできます。男鹿のお寺や他団体、男鹿市などを巻き込み今後も活動を進めるつもりです。

  

護持の経済基盤を整えるため、
お寺の日常でも様々なアイデアを実行

お寺の日常でも色々と試しています。法事の年回表は押し売りになると思い遠慮していましたが、いざやってみるとありがたいという声が多く、実際法事は増えています。

また、観光寺として特徴のある御守りを検討中。お寺のおもてなしに御礼をしたい参詣者は多いので、自然にお賽銭できる仕組みを作ります。

  

未来の住職塾は、過疎地域のお寺にとって
心強い仲間を得られる場

未来の住職塾は、過疎地でどうしてよいか分からないお寺が心強い仲間を増やせる場です。しがらみもなく、寺院運営に活かせる多くのアイデアや情報に全国規模で触れられます。ぜひ、過疎地域にあるお寺にこそ一歩踏み出して未来の住職塾に飛び込んでほしいです。

  

赤ちゃんからご先祖様までゆったり
過ごせる『ひのめ市』では、広々畳空間に
自然素材の食品や衣類が並ぶ
お寺空間で体感する古い文化と音楽が
融合する企画『寺NOVA』には、自然志向の
若者が男鹿観光も兼ねて全国から集う

  


卒業生インタビュー『 私の寺業計画書 』

● お遍路カルチャーの次の百年へ地域と共に歩む
白川密成/あかね (高野山真言宗 府頭山 栄福寺 住職/住職の妻)
● 理想のお寺を次世代に渡す 希望に満ちた五十代の挑戦
大河戸悟道 (真宗高田派 正太寺 住職)
● 女性の「共感力」が結ぶ ご門徒との確かなご縁
長野文 (真宗大谷派 専念山 正法寺 坊守)
● お寺から始める 過疎の地域おこし 溢れるアイデアは無限大
三浦賢翁 (曹洞宗 海蔵山 大龍寺 住職)
● お寺の可能性を開くのは門徒さんの力と信頼関係
西村達也/聡子 (福岡県北九州市 浄土真宗本願寺派 無量山西法寺)
●「楽しいお寺」で人を集め、「選ばれるお寺」の実現へ
河村照円 (茨城県石岡市 真言宗智山派 阿弥陀院)
● 地域の喜びと悲しみを包み込むお寺を目指す
小原泰明 (愛知県豊橋市 曹洞宗 日東山西光寺)
● 自分が変わり 門徒さんも変わりはじめ そして、お寺が変わった
渡邉元浄 (静岡県伊豆の国市 真宗大谷派 正蓮寺)
miyajima_thumb_circle● 逆境の中、自分を信じて脱皮し続ける女性住職
宮島俊京 (佐賀県杵島郡 曹洞宗 祥雲山弥福寺)
okazawa_thumb_circle● 次代とのご縁を太く育てる、地域に開かれたお寺づくり
岡澤慶澄 (真言宗智山派 金峯山龍福院長谷寺)
sugawara_thumb_circle● 「寺内サンガ」でお寺が、地域が変わる
菅原 昭生/佳子 (浄土真宗本願寺派 温泉津・西楽寺)
okazawa_thumb_circle● 過疎地域から起こす、みんなのお寺改革。若き副住職の挑戦
德永佳嗣 (高野山真言宗 大田井山極楽寺)