応援メッセージ

秋田光彦さん(應典院住職)
 東日本大震災では僧侶が組織の殻を破り、個人で積極的に行動しました。自分の意志で苦しみの中に飛び込んで、試練の中でもがき成長する「単独僧」の登場に、日本仏教の変容の芽を感じます。宗派や教区といった「属性」ではなく、共通の問題意識やビジョンを持つ仲間と「志」でつながる時代。教団組織の存在は重要ですが、これからはその中だけで僧侶養成モデルを完結させることは難しいでしょう。一人ひとりの僧侶が自らに必要な学びと仲間を自分で探し、アレンジしていくことが必要です。「未来の住職塾」に、大変期待しています。
尾角光美さん(一般社団法人リヴオン代表)
 住職が変わるとお寺が変わる。お寺が変わると地域が変わる。地域が変わると社会が変わる。ほんの小さな意識の変化からはじまって、1週間後、1ヶ月後、半年後、1年後、10年後…というたゆまない変化の起点が未来の住職塾にあるのだろうと思います。
 未来の住職塾の卒業生のお寺にお訪ねしたとき「このチラシを変えただけで、中身は変わらないのに5名ぐらいの参加者だったお経の練習会が30名くらい来るようになったんです」
ということをはじめとして、数々の変化を聞かせてもらいました。受け手がどんな風にうけとるのか、相手目線を大事にすることを意識に取り入れただけで、本来持っていたお寺の力がどれほど発揮されているのか、よく伝わってきました。
 内なる意識の変化は確実に目に見える形で外に向かい波紋のように広がっていきます。変わることに恐れもあるかもしれない。それもそのままに抱きながら、でも今、一歩を踏み出してみませんか。
小川英爾さん(新潟市 妙光寺住職)
 30年近く前から過疎地寺院の問題を調査し、対策を検討してきました。実は、過疎化による寺院維持の困難な状況は表面的なことなことに過ぎず、その根底には家族形態の変化と祖先祭祀に寄せる意識の変化で、これはすべての寺院に共通する大きな課題です。一言で言えば檀家制度の実質的解体で、都市寺院といえども崖っぷちにあるといえます。
 一方で、従来の地縁・血縁・社縁といったような帰属する場を持たない現代人の孤立感は大きく、これに新たな縁を結ぶ場として、寺は大きな役割を担える可能性が大です。全国75000の寺の1割が変われば、社会は変わると言った方がありますが、全く同感です。
 しかし、僧侶が受けてきた教育プログラムにはこうした問題意識や視点が無いに等しいといえます。今求められる仏教と寺を、それぞれの寺の実状と地域性に沿って、一人ひとりが考え宗派を超えて学び合う場がここにあります。
置かれている現状をしっかりとらえ、何をすべきかをじっくり考えて実践し、また次のステップに挑戦していく。創造的自己研鑽の積み重ねで、未来の寺を切り開いていくことがとても重要だと考えます。
梶田真章さん(法然院貫主)
 住職はお寺にいることに馴染みすぎていて、お寺で何をすべきなのかを考えず、お寺が日常になってしまっています。お釈迦様・宗祖は何を伝えたくて教えを説いたのか。お寺を建てた人は何を伝えたくて、どういう場所になってほしいと思ってそれを建てたのか。今、あらためて考えてみる必要があります。
 寺を維持すること以上に、そこで何を伝えたいのか、皆様と一緒にお寺の未来を考えていくことはとても意味のあること。一人で考えるより、皆で共にお寺はどうあるべきか考え、自分なりの実践につなげていくことが大切なのではないかと思います。
未来の住職塾の発展、お一人お一人の佛教者の意識の転換と宗派を超えたサンガの創成に期待が膨らみます。
河瀬誠さん(戦略コンサルタント)
 経営戦略の本質は、会社が商品やサービスの価値を顧客に広く正しく伝え、顧客を幸せにすることの追求にあります。お寺が、仏教の素晴らしい価値を広く正しく衆生に伝え、衆生の幸せを目指すためには、この経営戦略の考え方が、とても役に立ちます。
「未来の住職塾」は、日本を代表する大企業の経営人材育成で培った知恵を、お寺の実情に沿って翻訳し、会社向けでは有り得ない格安価格で提供しています。ぜひとも貴僧も、「未来の住職塾」で学び、お寺の価値を高め、より多くの衆生を幸せにしていただきたく、応援いたします。
釈徹宗さん(如来寺住職、相愛大学教授)
 最初「お寺のマーケティング」には驚きました。でも、新聞記事や実際の講義、松本さんとの対話から、住職塾の目指す方向性と志が分かってきました。僧侶がギョッとするような経営学の単語をあえてお寺の文脈に持ってくる、戦略的な言葉の使い方。これぞ仏教、感服です。
 人間、一人では震えませんが、振えている人のそばにいれば誰でも共振します。若い住職方がこの塾で共振関係を築いてほしいですね。 仏教界の将来を切り開く彼らの取り組みに、注目しています。
白川密成さん(高野山真言宗・栄福寺住職)
 僕も「未来の住職塾」の3期生として、本科を卒業しました!
「未来の住職塾」との出会いは、1期生のゲスト講師として講演をさせて頂いたことでした。講演の前に、松本塾長の講義を少し聞いて不意に涙を流してしまったことを思い出します(これをお伝えするのを初めてですが)。
「普通に仕事してたら、何倍もの収入を得られることのできる才能が、孤軍奮闘してるな。この人はお寺に対して、すごい愛情を持ってるな」と感じて「有り難いな」と感じたのでした。
今、それを思い返すと、「たぶん松本さんは、仏教とお寺が“すごく”好きなんだろうな」と想像します。志もメッセージもいっぱいあるけれど、それ以上に“好き”。そして仏教とお寺の未来に対してワクワクしている。
 今、中沢新一さんと内田樹さんの対談集『日本の文脈』(角川書店)という本を再読しているのですが、そこに印象的な言葉がありました。“学問的なテーマにしても、日々の仕事にしても、「ワクワクする」を選択し続けていると、なんとなくいいことが続いて起こる。”(内田樹さん)直感的にとても好きな言葉でした。そして思い当たる節があります。そしてこれから始まる「未来の住職塾」のことを想像するに、いかに「お寺」というステージで、「ワクワク」するのか、そういうことを具体的に取り組んでいくんだろうなと、すでにワクワクしています。
 「お寺の未来」「未来の住職塾」が主催するセミナー等には何度か参加させて頂きましたが、大きな特徴は、「楽しいこと」。ワークショップ形式でワイワイやるスタイルが、宗教界では特徴的です。僕は「楽しくないこと」が体質に合わないので、助かります。
 2期生として、一足先に参加した尼僧の妻と話していると、参加しているのは、僧侶だけでなく、僧侶の奥さん、家族、お寺と関わる仕事に従事する人等、 様々とのこと。また普段知り合う機会の少ない多くの宗派の方と情報交換できるのも、大きな魅力でしょう。妻いわく「やる気のあるお坊さんといっぱい知り合えたのが、一番よかったし、財産」
 「未来の住職塾」をニュータイプのビジネス仏教みたいに思っている人がたまにいますが、僕にとってはむしろ逆のイメージをもっています。「お寺の魅力を整理し直して、本当に役に立ってみよう」という、むしろ懐かしい、いい意味での「クラシック」を感じているんです。もちろん、多くの現代的な知見もお伝えしてくれるらしいので、MBA(経営管理学修士)をNBA(北米プロバスケットボールリーグ)と勘違いしていた僕も、吸収できるものは学んでいこうと思っています。
 縁あってこの文章を読んでくださっているみなさん。よろしければ一緒に未来の住職塾の仲間として学んでいきましょう。学ぶのはたぶん、ワクワクとその実行力です。
戸松義晴さん(浄土宗心光院住職/全日本仏教会前事務総長/浄土宗総合研究所主任研究員)
 未来の住職塾がなぜ大事なのか。住職というのは一般呼称として親しまれていますが、社会的・制度的には宗教法人の代表役員ということ。住職は僧侶として教義や法式についてはしっかりと学びますが、独立した宗教法人の代表役員として社会的責務を果たすことについては、ほとんど学ぶ機会も経験もありません。
しかし、住職として檀家や地域社会の安心を支えたいという使命を掲げた場合、確かに人柄の良さやお経の上手さも重要ですが、もし税法上の違反があったら、いくらいい人でもやっぱりダメ。宗教法人といえども、社会常識の中で存在する公益性を持った事業体です。法令遵守と継続性のある適正な管理運営が大事になってきます。
 未来の住職塾のいいところは、「お寺の使命は何か」「誰に何を伝えるのか」ということをそれぞれの住職が追求しながら、社会とのバランスをとってお寺の運営を進めていくことが学べることです。このバランスはとても大事で、宗教的視点に寄り過ぎても、社会的視点に寄り過ぎてもいけない。最近は宗教者が社会活動をすることが社会から求められているように見えますが、その活動は信仰と宗教的実践に基づいて出てくるものでなければなりません。でなければ、お寺は単なるNPOになってしまう。偏ったお寺のあり方ではなく、バランスのとれた住職と寺院像に近づくことができるのが、未来の住職塾の魅力だと思います。
 今、お寺に対する社会の認識も厳しく、波も荒くなっています。宗教法人に関する法律の改変もしばしば話題に上ります。そのような時代には、とりわけ志を同じくする仲間がネットワークを作り、信頼を重ねていくことが社会的にも大きな意義を持ちます。
ここから社会に貢献する仏教界のリーダーが生まれてくれることを期待しています。
西出勇志さん(新聞ジャーナリスト・宗教担当)
 飛び交うマネジメント用語越しに、大写しになる「諸行無常」の文字。取り合わせの妙に意表を突かれた。経営にフォーカスしながら、寺院の社会的意義や役割を根本から問い直す。受講生が再認識していたのは伝統仏教の強みと自分を取り巻く課題。「超宗派」の僧侶が集まって語り合う場は、今後の連携の可能性を秘める。
 厳しい局面にさらされる寺院環境だが、すべてが移ろい去ることの自覚の上に立つ仏教は本来、変化に強いはずだ。住職塾が未来に連なる希望となることに期待したい。
minami roshi南直哉さん(青森県恐山菩提寺院代/ 福井県霊泉寺住職)
「住職」がテーマの塾であるということは、いわゆる「伝統教団」に関係する人々が主たる塾の対象者であろう。
ならば、申し上げる。
「伝統」はともかく「前例」に従う限り、「教団」にも「住職」にも「未来」はない。これからは、今まで何をしてきたかが問題なのではなく、前人未到の領域(人口減と経済縮小、でなければ移民による多民族社会)に住職としてトライ・アンド・エラーで分け入っていく勇気と忍耐こそが必要だろう。未来の住職塾は、その「試行錯誤」の「試」として重要な意義があると、私は思う。それにつけても言いたいのは、「住職」である以前に、自分が「僧侶」であり「仏教者」であることの意味を根底から問い直す作業が、今後不可欠だということである。僧侶だから住職にもなれるのであって、住職になるために僧侶になってはならない。
少なくとも「未来」は。
山田仁一郎さん(大阪市立大学準教授・経営学)
 住職のための経営塾が生まれる背景はなんでしょうか。この世には経済競争のために、誰もが誰かの代わりになるような「顔なし(コモディティ)」化を進んで受け入れようとして苦しむ人々があふれています。現代の<常識の言葉>としての経営学"語"を使って、寺院の営みを翻訳してとらえ直すこのプログラムに、真摯に社会と仏教を取り結ぼうとする機運や可能性を経営学者として感じます。きっと仏教と経営学の正しき実践を求めるフロンティアがここに共にあるのです。

  
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