登録寺院の声(3) 龍雲寺 東京都 臨済宗妙心寺派

『まいてら』が描くのは、「未来のお寺のかたち」

龍雲寺 細川晋輔 住職

(臨済宗妙心寺派・東京都)
昭和54年生まれ。佛教大学人文学部仏教学科卒業後、京都にある妙心寺専門道場にて9年間禅修行。現在、龍雲寺住職。花園大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。妙心寺派布教師。東京禅センター副センター長。NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』禅宗指導

→ 龍雲寺寺院ページを見る


 

故人のご希望に沿えない痛み

「葬儀というものは、ほとんどがある日突然やってくる「青天の霹靂」、「急な出来事」です。そんな時に「故人の希望」や「故郷の宗派」どおりの宗派のお寺に巡りあうことは、なかなか難しいものがあります。また、たとえ運良く同じ宗派が見つかっても、そのお寺がどこにあるのか、どんなお寺かなどを調べている余裕は、まずありません。なぜなら、葬儀の準備は非常にタイトで、火葬場の都合、式場の都合など次から次へと決めていかなくてはならず、お寺やお経をあげる僧侶の優先順位は、決して高くはないからです。」

「先日私のお寺で行った展覧会で、「臨済宗妙心寺派のお寺がこんなに近くにあったなんて」といわれたことがあります。その方は親族の葬儀に際し、近くで臨済宗妙心寺派の寺院を探されていて、結局見つからなかったそうです。「亡くなったおじいちゃんは、どうしても臨済宗妙心寺派のお寺でお経をあげて欲しいと言っていた」、「故人は若い頃に上京してきたのですが、生まれ故郷は臨済宗妙心寺派の○○寺の檀家でした」という声は、何も私たちの宗派に限ったことではないでしょう。もちろん、臨済宗妙心寺派の一寺院として、同じご本山の末寺であり、同派を信仰下さる方を大切にしたいと思うことは言うまでもないことです。しかし、こちらからご遺族に対してアプローチすることも、大々的に存在を宣伝していくことも、現実的に考えて大変難しいものがあります。結果的に、故人のご希望に沿えなくなってしまうことは、ご遺族だけではなく私たちにとっても痛恨の極みです。」

お寺の活動やご住職の考えもわかる『まいてら』の大切な役割

「そんな時に、とても大切な役割を果たしてくれるのが、『まいてら』のような存在です。『まいてら』では、同じ志を持った、色々な宗派のお寺さんが取り上げられています。興味さえあれば、そのお寺の活動や、ご住職のお考えも知ることができます。」

「将来的に、日本の全てのお寺さんが、まるで「寺院名鑑」のように、この『まいてら』に登録されることこそ、日本の仏教界が社会に役立つ存在になってゆくことだと考えます。そしてそれこそ、仏教を心の拠り所とされる人たちに必要とされる「未来のお寺のかたち」であると信じています。」